肉食生徒会長サマと草食な俺 (美少女文庫)
「これが本物の××なのね!」夢中でかぶりつく生徒会長! 大和撫子な未織先輩が、××大好き肉食女子だったなんて!? バージン美獣に食べられて、初デートはソープ奉仕&痴漢プレイ! 「今度は激しくレイプして!」なんて言われたら! 肉食乙女にイチャイチャ搾りつくされるBoy meets Girl!
さて、それでは本レビューいきます。
今作は、第7回美少女文庫新人賞受賞作品だそうで、つまり新たな作家誕生ということだそうです。
やったね編集Mさん! 売り上げが伸びるよ!(おい
◆ストーリー
正直、それほど唸るようなお話ではなく、想像の範囲を逸脱するほどの奇天烈さはありませんでしたが、堅実で分かりやすいお話だったなという印象です。
エッチに興味津々なヒロインから襲われる形で初体験をしてしまい、そのままヒロインに振り回される形態も、結構既出ですしね。「ツンマゾ!」とか「縛って愛してお嬢様!」を思い出しました。
ただそれゆえに安心して読み進められ、お話に没頭できたということもありました。「先の展開が読めるベタなお話」は、別に嫌いじゃないですよ? その中でどういう個性を出せるか、それを見つけるのも楽しいですし。ただ今作だけでは黛さんのカラーを読み解くまでにはいきませんでしたが、それは2作目以降に期待ですかね。
ただ、エピローグで出た過去の2人の出来事があんまり後々に活きなかったり、未織パパとの確執が唐突に出た印象を受けたのは、少々気がかりではありましたね。
◆キャラクター
清楚な見た目に反して、実はエッチ……という切り口はよくよくありましたが、それを「肉食系」と表現したのはなかなかに面白かったかなと。ただ未織本人は「肉棒食系女子」なんてお茶を噴き出すナイスフレーズを言ってくれて、しかしそのフレーズは的を射ていてさすがと唸りました。
そして主人公にしても、顔が怖いけど実は中身はそんなでもない、ラノベでは最近見かける種類のキャラですかね。でもエロベ的には珍しいかも。ただ別に草食って感じでもなかったとは思うんですよね。むしろコイツが肉食っぽいような。まぁタイトルは語呂的なものがあったんだと思ますがね。
ちなみにごまさとしさんのイラストで主人公が結構イケメンに描かれていて腹が立ったのはここだけのお話。男の嫉妬は見苦しいね、ハイ。
◆エロス
肉棒食系(笑)を謳うだけあり、フェラが多めでしたかね。まさに俺得! その代わり、本番の尺が少々短い印象……というか、エロシーンそのものの尺が短いような気がしました。
ただ短いからマイナスということはなく、むしろその短い尺の中でも濃度は十分あったかと思います。でも、もうちょい尺は欲しかったかなぁ……w
構図としては、未織から誘って精一郎に喰われるパターンが多め。後半からは精一郎がガツガツ未織を喰っちゃうので、なかなかに燃える。
シチュとしては、ソーププレイとか痴漢プレイとか夜の公園でコスプレ(といってもマント羽織っただけ)と、結構バリエーション豊富。特にソーププレイはなかなかに淫靡でございました。
◆イラスト
ベテランの貫禄を見せ付けたごまさとしさんのイラストは、今回も鉄板でしたね。未織の猫耳っぽい髪型とか、すごくいいデザインだと思います。上手く彼女のキャラクターを分かりやすく表現できたなぁと感心しました。
淫靡さはまぁ足りませんが、可愛さは相変わらず抜群でしたね。41頁の八重歯出しながら弁当がっつく未織が可愛いこと可愛いこと。でも215頁の挿絵もなかなかのエロス具合出てましたよ! そういう表情が一番劣情をそそるのよ!(おい
◆総評
うむ、なかなか手堅い作品でした。悪いところもそんなになく、むしろ良いほうだったんですが、ぶっちゃけコレといった特徴が「肉棒食系女子」だけだったのが、インパクト的に弱い感じでしょうか?
でも過去の新人さんも、1作目から自分のカラー全開でいけた人がそれほど居たわけじゃないので、2作目に期待、ということですかね。
少なくとも、2作目も是非とも読んでみたい感じですね。というわけで、次回作も楽しみにしてます! 頑張れ!w
ところで、何故か誰も言わないので、私が言います。
表紙のタイトルデザインがさ、某ラノベの「僕は友達が少ない」に似てね?w
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
エロス:★★★★☆☆
イラスト:★★★★☆
美少女文庫公式サイト
エロライトノベルwiki
水響風
美少女文庫レビューブログ
AUTHOR: フミツキマサヒト
DATE: 08/29/2011 21:18:30
>タイトルとかも真似てるのありますし。
有名なのは、遠野渚さんのデビュー作なんかも某電撃文庫に似せてましたよね。美少女文庫はこういうお遊びが結構多いので、楽しみです。
有名なのは、遠野渚さんのデビュー作なんかも某電撃文庫に似せてましたよね。美少女文庫はこういうお遊びが結構多いので、楽しみです。