(美少女文庫)My姫なごみ
そうだ、京都へ行こう(挨拶)
はい、すっごいベタでしたね。でも小ネタはベタなほうがウケると私は信じてるんです。
まぁ、どうでもいいですか。それよりレビューですね。
今回はみんな大好き、わかつきひかるさんです。
タイトルは「My姫」となっていますが、前回のカリン姫とは繋がりはなく属性が同じというだけです。
ただ正確には「姫」というより「お嬢様」という形容が妥当に思え、話の流れや展開は「Myメイド」に近いものがありますけどね。
ヒロインとなる冷泉院沙耶(れいぜいいん さや)は貧乏公家の姫を先祖に持ち、長く続く華道冷泉院流家元を受け継いだのですが、現在は廃れてしまいお家再興のためフラワーフェスティバルへの入賞を目論んでいます。
作中で京女は腹黒と描写され、京都の人間である沙耶もそれに漏れません。最初は主人公・九数馬(いちじく かずま)の許婚として彼女に近づきますが(許婚という事実自体は本当のことである)彼に自身の魂胆を看破され、その上で彼女に協力してくれる彼のことを、沙耶は段々好きになっていきます。
さて今回の目玉は、やはり「京都弁」と「華道」でしょう。華道のネタ自体は一般ラノベである「ラッキーメイド天くん」2巻で描かれていますが、京都弁は初となります。恐らく、ジュブナイルポルノで京都弁喋るヒロインは、彼女以外いないんじゃないでしょうか?
「京都弁喋るなんて不安や……」とお思いの方もいるやもしれませんが、私個人としては別段気になりませんでした。ちょっとしたアクセントとして丁度良いんじゃないんでしょうか。
華道のネタは分からない人には置いてけぼりをくらってしまいそうな感じですが、まぁその当たりは分からなかったら分からないなりに読み流しても問題はないかもしれません。ただ描写自体は結構な文章が割かれていますので、その辺はご留意を。
エロス的にはまったり風味といいましょうか。若干実用性には難があるかもしれませんが、今回は全体的に物語重視なので、作風としては合ってるかもしれません。
あっ、そーいやアダルトグッズ通販は今回なかったな……。
展開としては、よくあるすれ違いや主人公の嫉妬が今回はあんまり(つーか全然?)なかった気がしますね。というか、主人公が若干目立たない?
多分なんですか、沙耶視点が多めだったのがその原因なのではないでしょうか? でも数馬は数馬でいい男なんですよ。終盤、彼は沙耶にこんなことを言ってやるんです。
「相手を信用して愛想よくしてみる、ってのはどうだ? 信頼を向けると、信頼が返ってくるぜ」
わかつき作品の中でも一、二を争うウホッいい男に入るでしょうね。衝撃のファーストブリット! (注:「カズマ」違いです)そんなわけで京都観光関係者の皆さん。京都のイメージキャラをいますぐ「せんとくん」から「冷泉院沙耶」 に変えましょう。か、カン違いしないでよねっ!? 別に知ったかで書いたわけじゃないんだからねっ!
そーすりゃみやま零さんの仕事も増えるし、我々みたいな大きいなお友達も大喜びですよヌハハッ。
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サーセンしたっ!
──総 評──
キャラクター:★★★☆☆+
ストーリー:★★★★☆
エロス:★★★☆☆
イラスト:★★★★☆+
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自分は先行掲載を読んで驚愕の連続でしたよ!!
「そうくるか!?」「マジかよっ!!」「長門ォォォォォ!」ってな感じです(笑)
しっかし3年間も「お預け」くらって尚、ほんのちょっと新作を読んだだけで狂喜する自分はよく飼い慣らされた犬だなぁって思ってしまいます……。
本望ですがっ(`・ω・´)
コメントの投稿
し、知ってますたよっ!? これは私なりのブログジョークってやつですよHAHAHAHA。
死んできます。(ボソッ
これ読んで私は、「こいつかっこいい……」と思いました。
沙耶みたいなややこしい性格の人って、理解してもらえるとぐらっとくるんじゃないかな、とか思ったり。あ、でも本人は自分についてそんな風に思ってないかな?
ところで、すいませんけど突込ませていただきます。
> 京都のイメージキャラをいますぐ「せんとくん」から
せんとくんは奈良です……。
すいません、すいません……。