(美少女文庫えすかれ)どれちょ!生徒会ドレイちょーきょー
いいこと思いついた。お前、俺のこと“にくどれ”調教してみろ(挨拶)
さた今回の題材はドレイ調教ですね。エロものじゃよくよく目にするテーマですが、果たして純愛路線となってしまった今の美少女文庫でどう料理する?
そうして完成した作品がコレということでした。さすがです巽さんw タイトルのセンスはなかなかです。……あれ? タイトルって編集が考えるんでしたっけ? まぁいいやw
弾は強面(こわもて)なのですが、単に顔が怖いというだけの青少年。ただそのせいか暴力団の子息だとか生まれてすぐ婦人科の看護士を×××したとか、アホな噂が流れまくっている状況だったみたいです。
なので別に根性が座っているわけでもなかったのですが、序盤の生徒会の面々と勝負する際にはったりをかますシーン、結構な男前を感じました。愉快痛快と言いましょうか。思わず応援したくなってしまいましたよ。
そしてそんな彼に調教されてしまうことになるのは、生徒会長で正真正銘のご令嬢・龍鳳寺妃美香(りゅうほうじ ひみか)、生徒会書記で真剣を常に持つ黒髪剣士・篁凛々子(たかむら りりこ)、風紀委員長でロリっ娘・鴨宮るうな(かものみや ~)の三人。
彼女らは当初、軟弱な男子どもを見下しいじめを加えるなどえぐい暴挙を行なっていたのですが、弾に負けてからというもの、彼に心酔することとなるのです。それと同時に、男という存在そのものへの見方が変わっていくことになります。それが終盤の公開調教シーンへと繋がるわけですね。
しかし、調教されてから以降のヒロインたち、劇的に可愛くなりますねー。ようは自分たちを調教できるほどの男が今までいなかったから、その反動で惚れてしまったことは言うまでもないですが、自分だけが調教されたいと願う独占的感情が、「自分だけを見ていてっ」と言っている乙女心そのままで可愛く感じます。まして序盤があんな感じでしたから、そういったことも作用しているのかもしれませんね。
イラストは「さいみん!」※1と同じごまさとし氏。「カワイイお兄ちゃんなんて大キライ!」※2の頃は若干のっぺりしていたモノクロイラストでしたが、今回は結構気合が入ってみるように見えました。えすかれだから? いや、そんなことはないか……。
基本的に私はこの作品気に入ったんですが、気になる点も少々。
まずは序盤の展開なのですが、生徒会三人娘による虐待シーンがあります。男がネイキッドに剥かれてマグナムを足蹴りにされるのみならず、部下の女子生徒に無理矢理ヤらせようとするド鬼畜展開です。一番最初にコレなので、読んでいてちょっと辛かったですかね。でもこのあと、もっと辛いシーンが……。
それは中盤、妃美香の調教のターンなのですが、ここで弾は彼女に電車内で放尿させ(バレます)、男子トイレでスッパの状態で放置させ服を買いに行かせる(当然一般人に目撃されます)という超ハードプレイをすることになります。
この作品の全編はギャグ・コミカルな雰囲気が漂っているのでそのまで悲壮感があるわけではないですが、私、無関係な人間が干渉してくる類のシチュエーションはかなり苦手です。せめて電車内のシーンはバレないようにしてほしかったですが、……それじゃあんま意味ないですか。
でも、上記の問題点もありますが全体的にはかなり気に入りました。エロシーンも結構多めですし、私の好きな×××××も回数多めですのね、かなり満足な一冊です。
ところで、この↓の台詞を見てくれ。こいつをどう思う?
「まだ出ないの? そんなことじゃ切っちゃうわよ。ほ~ら」
「弾の、いただきまぁす! ウフフ、白いのいっぱい! ごちそうさまぁ!」
これ、過去に弾が姉たちに言われた台詞らしいですよ。ナニがあったんだ弾くん!?
──総 評──
キャラクター:★★★★★
ストーリー:★★★★☆
エロス:★★★★☆+
イラスト:★★★★☆+