(美少女文庫)カワイイお兄ちゃんなんて大キライ!
ぶっちゃけ、コレはダメだ。(挨拶)
始めにご忠告申し上げます。
この作品、フミツキマサヒト的には上級者向けです。理由は後述しますが、ヒロインである志穂にあります。
※今回はあまりの辛口になったため、内容を隠してみました。それでも読んでみたい方は、『記事の続きを読む』へどうぞ。
まずは軽くあらすじから。
自分の容姿に絶対の自信を持ち外では猫かぶりが上手いヒロイン・遠野志穂は、双子の兄である美智也をアゴで使う実態を持っていました。とある日、兄に女装をさせてみるとそれが存外に似合い、自分が憧れていた理想の女性像にいとも簡単になってしまった兄に、志穂は憎悪を募らせ美智也のプライドをズタズタにしてやろうと羞恥プレイを仕掛けていくのです……。
こんな感じでしょうか。志穂のキャラクターを端的に言うのならば、我侭・自己中心的につきます。ちょっとわがままだけど可愛いのなら許容範囲……というより好物ですが、いかんせんこの女(敢えてこう呼びます)はやりすぎです。
そもそも、兄をアゴで使うという時点で私的にはNGなのですが、こいつは「お兄ちゃんは私の言うことに逆らえない」なんて言ってること自体論外です。
更に羞恥プレイの中に痴漢プレイがあるんです、満員電車の中でナニをいじって臨界状態にしつつ寸止めさせ、「いつまでもみっともなくデカくしてないで早くちっちゃくしろ」なんて言いやがります。
……これは使える使えない以前の問題です。
私の口から言うのはキツいので、この方に代わって言ってもらいましょう。(反転)
貴様のような奴はクズだ!
生きていちゃ、いけない奴なんだ!
(byカミーユ・ビダン)
ふぅ、すっきりした。まぁ、それくらいこの女には感情移入なんざできなかったわけです。
その志穂のせいで、この作品自体の私の評価は最悪といってもいいでしょうが、更にマズいこともあります。中途半端にエロスのあるキャラです。
宗形わたらという志穂の幼馴染の女の子がいるんですが(美智也とも面識あり)、彼女とは物語の展開上、2回ほどエロシーンが入ります。ただいずれも足コキとパイズリというオーラルで終わります。
問題はそれではなく、そーいう行為をする理由付けが単なる悪戯、処理目的だということです。ここでわたらが若干でも美智也に脈有りという設定があれば全然良かったんですが、それはありませんでした。
よーするに、わたらは前述した理由だけでエロができるキャラということです。……こいつはこいつで志穂とは別ベクトルで問題ありです。私は情愛のあいエロスは嫌いなので、そうでないのから彼女とのエロシーンはカットしてほしかったですね。
あととある理由でお嬢様学校へ行くことになる美智也なのですが、そこでレズカップルがやってきた彼と志穂の前でアレコレし始める展開があるんです。
誰得なんだ? と首を傾げるんですが、この下りは美智也と志穂が心から素直にセックスをさせるトリガーだったらしいです。
地文曰く「互いをさらけ出したセックスを見て、自分たちも素直になろうと決めた」らしいです。そのためだけに出てきたんですかあのレズカップルは。しょーじきイラン。ってか、そうでもしないと気づけなかったこの美智也と志穂の二人に辟易ですよ、私は。
……なんか悪いことばっか書いてますが、それでも敢えて良い点をあげるとすれば、ホントの最後にある兄妹のセックスシーンはちょっとだけ良かったです。ホントちょっとだけだけどね。
あとストーリーの根底には、すれ違い二人が様々な出来事を経て互いを理解し合うという深いテーマも持ち合わせています。
まぁでも、テーマが深くても志穂を許せる気になれない私には無意味ですが。
そんなこんなで、今回はちょー辛口or毒舌になってしまいましたが、遠野志穂というキャラを許せる(愛せる)のなら、この作品は良作になると思います。
あと今回は私がこの作品を愛せなかったので、命台詞と挿絵ベスト3はお休みします。あしからず。
……さて、口直しに「お嬢様メイドはヴァンパイア!?」を読もうか。
──総 評──
キャラクター:★☆☆☆☆+
ストーリー:★★☆☆☆
エロス:★☆☆☆☆+
イラスト:★★★☆☆
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