お嬢様☆嫁入り抗争 (美少女文庫)
はい、こんな状況ではありますが、またまたネット断切中に読破していた(俺はこんな時にナニしていたんだと)作品の感想をば。新人第二弾・月乃さんの「お嬢様☆嫁入り抗争」です。
前回、総勢6名によるハーレム作品でデビューを飾った月乃さんですが、今回も(人数は減りましたが)再びハーレムもので挑戦してくれました。今回は、極道とマフィアの娘から取り合いっこをされる、ハーレムバトルになります。
ひょんなことから主人公・天河護(あまかわ まもる)は引越し先である安浦を二部する、墨宵(すみよい)組と黒咲(くろさき)組の令嬢である桜と緋巴(あげは)を助けてしまい、それが原因で二人は護にベタ惚。元々仲の悪い二人の諍いをヒートアップさせることとなってしまう……というのが、あらすじです。
ヒロインは、極道の娘・墨宵桜(すみよい さくら)、マフィアの令嬢・黒咲緋巴(くろさき あげは)、そして実妹である天河空(あまかわ くう)の3人。桜は和風系の巨乳先輩、緋巴はゴスロリ系の貧乳後輩と、かなり対照的な設定となっています。空は緋巴以上にロリとなっており(口調自体が幼い)、昨今の美少女文庫の中でもかなり幼いキャラの印象を受けます。
しかし、空も含めた3人全員がメインヒロインであり、エロシーンの対象となっています。当然、空もです。いや、お兄さん驚いたわ。まさかロリ実妹がターゲットになるとはさ……。月乃さんは世間とか倫理観とか色々恐れない猛者のようです(ヲイッ
物語は、序盤に前述した桜と緋巴による護の取り合いっこをコミカルに描いていく一方、中盤からは護と空のほんのり暗い過去や、二人の令嬢の抱えている寂しさなどを織り交ぜ、終盤で空の機転や桜・緋巴の和解を展開させるなど、新人さんながら単純な取り合いハーレムに終始しなかったのが印象的でした。
個人的に、桜と緋巴がお互いを合わせ鏡のように思っていたと述懐するシーンなんかは感慨深いでしたね。そして二人が満身創痍になりながらも抗争の決着をつけようとする場面で割って入った護など、お約束ながら熱いシチュエーションだったかと。
でも一番私が好きだったのは、護と空が結ばれるシーンだったんですがね。近親姦を躊躇いつつも、互いを好きという気持ちを抑えられず抱いてしまう、というシチュエーション……私の大好物なんだっ!(エッ
もう墨宵組も黒咲組も関係ねぇっ! 空がいればお前らいらねーもんっ! 俺ご飯3杯いけるわっ!(落ち着け俺
……と、とまぁこんな感じの物語なんですが、エロ描写も相変わらず濃厚。ハートマークが至る所に乱舞し、呂律が回らなくなるほどヒロインを蕩けさせる主人公の性技(?)はさすがの一言。
シチュエーションも、桜は護を弟に見立てて擬似姉弟プレイ、緋巴も護を兄と見立てて擬似兄妹プレイと、かなり倒錯した内容がてんこ盛り。
中盤にはメイド服+アナルビーズ装備プレイなんてのもあり、そのシチュエーションを設えた一松と灰原には感謝の意を表明したい。よくやったお前らっ!(だから落ち着け) そして空の舌っ足らずな『ご主人様』とか、もう俺死ねる。絶対死ねる。震災でも死ななかったけど確実に死ねる(ハイハイ)。
というか、この作中の人物どもはエロス提供的にGJと言わざるを得ない奴らばかりでして。そもそも空を唆した級友も、月乃さんの前作『は~れ部創立』を資料として提供するなど、メタフィクション大概にせぃというネタが仕込まれていて、そんな飛ぶ道具反則だぞっ!? と思わず叫んでしまいました。
という感じで、水無瀬さんに続き月乃さんも、自身の持ち味を遺憾なく発揮してくれたのではないかと思えた、至高の一冊でした。某所では「軽装備の水無瀬、重装備の月乃」などと呼称されていましたが、……なるほど納得です。
そして偶然かどうか、2作続けて実妹がヒロインにいたという点も評価。次回作は実妹ハーレムとかになんねーかなぁ(ヲイッ
──総 評──
キャラクター:★★★★☆+
ストーリー:★★★★☆
エロス:★★★★☆
イラスト:★★★☆☆+
美少女文庫公式サイト
エロライトノベルWiki
美少女文庫レビューブログ
読み人知らず。
しかし水無瀬さんと月乃さん、これだけキレイに分かれるのも面白いものですよね。まぁ編集さんがそういう方を選んでデビューさせたんでしょうが。今後もハート乱舞に期待、というところですね。
あれ、誰か一人忘れているような……。
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「ほらほら、言って……お兄ちゃんて」
お兄ちゃん、だと……ッ!?
なんという……なんという名言ッ!!!
自分のことを“お兄ちゃん”と呼ばせるだなんて!可愛らしくてロリな後輩を“妹”にしてしまうだなんて!!マジ護さん半端ねぇッス!!!Σ(=゚ω゚=;)
いやぁ姉弟プレイあり、兄妹プレイあり、実妹ありとホックホクな作品でした(笑)
複数ヒロインの場合、図らずとも自分の中でヒロインに「順位」を付けてしまいがちなのですが、本作に関しては3人のヒロイン全員が愛おしくてしょうがないです(*ノノ)
もうホント、ツボを押さえられ過ぎて怖いくらいでした……。月乃先生……なんて恐ろしい人だッ!