(美少女文庫)お嬢様(わたし)のメイドは男の娘(こ)!
kた! ××ナ×ヒロインkた! これで勝つる!
……えっ? 実は男だって? 馬鹿野郎っ! こんな可愛い子が女の子のわけがないだろっ!(支離滅裂)
さて、×タ××ヒロインが私に妄想だった事実に絶望してしまったことは放っておいて、レビューレビュー。今回はお久しぶりの天野都さんです。
前作『撮っちゃうよ? 生徒会長さん』で大いに満足させて頂きましたが、今回は「男の娘」とニッチな属性で攻めてきたようです。
いや、「男の娘」自体はそれなりに浸透している属性とはいえ、それを盛り込んだポルノ作品とは……?
ヒロイン・武川月子は竹を割ったような真っ直ぐな、しかし融通のきかない分かりやすい武人キャラ。先日紹介した氷雨以上に頭の固い娘のようです。対して深海ひなたは、天真爛漫で純粋無垢な箱入り娘(男ですが)キャラです。
どう考えてもキャラ設定が逆転している感じですが、それこそが本作のミソでもあります。
サブキャラとして、爆乳痴女(気味)のレズビアン・カレン=河原崎も要所要所で絡んできますが、個人的にはお邪魔虫だった気分ですかね(月子にとってはまさにそう)。ただ、いいことも言うんです彼女。終盤にひなたを無理矢理男子校へ転入させた際、ホモの不良ひなたを女だとカン違いした不良に襲われそうになるシーンでは、息のあった連携を見せることもあり、一概に嫌味なキャラというわけでもなさそうです。
物語は、男の娘という第三の性別だと偽られて育てられたひなたを、主人である月子が男らしく鍛えるところから始まります。前述した性格の月子なので、男なのにメイドであるひなたの存在を彼女は看過できなかったんです。だが徐々に月子の中に、そのままのひなたを愛そうという気持ちが芽生え始めるんですが、お邪魔虫のカレンがいらんことをしてくれたせいで月子はひなたに対して不安を抱き、彼が他の女に色目を使われないように男子校へ追いやってしまうんです。
上記のくだり、デビュー作の『ふたご学園ヘブン』でもやってましたね。主人公の祥が他のヒロインとエッチな関係に及ぶくらいから、別の学校へ転入してくれたほうがいい、とヒロインの菜摘が言ってました。双月学園に入る羽目になったのは彼女のせいなのに、何勝手なこと抜かしてやがるこのアマと当時は思いましたが、まぁあれは過去のことですよ。もう時効です。
んでもって、カレンが月子へ言ったちょっといい台詞。
この台詞がなかったら、コイツ完全にお邪魔キャラだったよね……。
エロシーンにおいては、意外と隠語が多めで驚きました。月子がひなたを焦らすシーンも多いので、悶えるボクっ娘(いや男なんですが)を見たい人は、オススメでしょうか?
全体的には、色々と変化球なお話、という印象でしょうか。少なくともオーソドックスとは一線を画する内容かと。龍牙翔さんの挿絵が気に入ったのなら、読んでみるのもいいかもしれません。
(Fin)
──総 評──
キャラクター:★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エロス:★★☆☆☆+
イラスト:★★★☆☆+
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でもその直前まで竹刀で♂を弄ばれていたシーンがあって悶えましたがw