(美少女文庫)My姫 プリンセスの休日
自作小説のお気に入り登録がまた増えていたんですが……、どういうことなの?(挨拶)
さた、私事は置いておくとしまして。今日は『My姫 プリンセスの休日』です。長ったらしいので、『My姫ホリデー』とでも略しますか(カッコわりぃ……)
実はこの作品、読み始めるまでまでちょっと不安があったんです。
過去の経験からして、私は『現状からの逃避』とか『逃げる』ような主人公やヒロインは嫌う方向性があったからです。各所で出回っていた情報で、『公務からの逃亡』なんて聞いてたもんですから、どうしてもそーいう面は拭えなかったわけです。
ただ結果としては、彼女──シャルロット姫は紛うことなき王女であり、優秀な人物であり、聡明でした。疑ってスマンかった。俺腹切るよ(マテッ
彼女の魅力。それはやはり王女としての覚悟と利発さがあるところでしょうか。
自分の国であるヴェレンシア王国が良い方向へ行くためには、どうしたら良いか。彼女にはアルフレッドという腹違いの弟がいるんですが、彼がシャルロット以上に優秀な人物なんです。
ただ彼女は国王が妾に作らせた子であるということから、国民の目に晒されずひっそりと生かされていました。シャルロットはそれに胸を痛め、自分が王位を彼に渡して時期国王へさせることが最善の方法と考えるようになります。
そしてシャルロットは、自分が無能であるかのように振る舞い、『悪い子』を目指すようになったんですが、元々がマジメな彼女には無理だったようで、紆余曲折あって物語終盤では再び王女としての公務を果たすようになるんです。
私は最初、ただ単に彼女が国民を愛せず王位を捨てたいから『悪い子』になりたがってたのかぁ、と思い違いをしてたんです。そう思っていたからこそ、彼女が本当に国を慮って愚者を演じてことを知ってシャルロットを『本物の気品あるプリンセス』と思うようになったんです。
そして主人公である博人も、今回は好青年タイプな奴で良かったと思います。
初めはシャルロットを痛い娘扱いしていたものの、黒服らに連行されそうになった彼女を咄嗟に助けて逃亡とは、なかなかに肝が据わっているというべきでしょう(向こう見ずなとか青臭いとか言っちゃダメよ?)。
何より、今回はカン違いもしないし疑心暗鬼にならない。これが一番良い。ちゃんと人の話も聞くし。これからの主人公もこうであってくださいね。
んで、エロス。今回も結構エロかったですね。挿絵的には白濁っぷりが目立つ絵がやや多め? そしてまさかの(擬似)SMプレイで数年ぶりの「ご主人様」発言。キタコレ。
お気に入りの挿絵は197頁ですかね。この時のシャルロットの表情が抜群にエロい。今年一番のエロスちゃう?w シーンとしては二日目のラブホのが好きです。いいわ混浴。確かに日本の文化です。……ンッ?
無印のカリン、なごみの沙耶、そして休日のシャルロット。いずれも高潔の精神を持った誇り高いプリンセスでした。次のプリンセスは、一体どんなヒロインなんでしょうか?
(Fin)
──総 評──
キャラクター:★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エロス:★★★☆☆+
イラスト:★★★★☆
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水響風
AUTHOR: フミツキマサヒト
DATE: 11/03/2010 00:30:00
気合の入った長文、ありがとうござりました。
>「プリンセスは委員長」のヒロインと名前が同じなのは偶然だよな
「プリンセス~」の作品は知らないですが、まぁヒロインの名前くらいダブりはあるでしょうね。シャルロットなんて、そんなに珍しくないですし。
>王位を降りてはいけないような気がしました。すくなくとも身代わりオチはすべきじゃあないな、と。
私は今回の締め方はキレイに落ちたなと思ったのですがねぇ。クロードとミルフィも身分差を気にせず結ばれたし、アルフレッドも日の目を見る生き方ができるようになり、そしてシャルロットも博人と一緒にいられる人生を手に入れた。全員が幸せになれたうまい結末だっと思います。
仮にシャルロットがそのまま王位についていれば、クロードとミルフィとアルフレッドは前述したような幸せは得られなかったでしょうし、美少女文庫の雰囲気や流れから考えれば、彼女が王位について博人と離れ離れになってしまう結末はNGでしょうね。
だからといって彼を王家の補佐役とかに抜擢させてヴェレンシア王国へ連れて行くっていうのも、難しい。あくまで私たちと同じ(近しい)境遇の主人公でありつづける必要がありますから。
>次回以降なるべく短くまとめようと思います。
私のほうがすっごい長くなってしまった罠orz
>「プリンセスは委員長」のヒロインと名前が同じなのは偶然だよな
「プリンセス~」の作品は知らないですが、まぁヒロインの名前くらいダブりはあるでしょうね。シャルロットなんて、そんなに珍しくないですし。
>王位を降りてはいけないような気がしました。すくなくとも身代わりオチはすべきじゃあないな、と。
私は今回の締め方はキレイに落ちたなと思ったのですがねぇ。クロードとミルフィも身分差を気にせず結ばれたし、アルフレッドも日の目を見る生き方ができるようになり、そしてシャルロットも博人と一緒にいられる人生を手に入れた。全員が幸せになれたうまい結末だっと思います。
仮にシャルロットがそのまま王位についていれば、クロードとミルフィとアルフレッドは前述したような幸せは得られなかったでしょうし、美少女文庫の雰囲気や流れから考えれば、彼女が王位について博人と離れ離れになってしまう結末はNGでしょうね。
だからといって彼を王家の補佐役とかに抜擢させてヴェレンシア王国へ連れて行くっていうのも、難しい。あくまで私たちと同じ(近しい)境遇の主人公でありつづける必要がありますから。
>次回以降なるべく短くまとめようと思います。
私のほうがすっごい長くなってしまった罠orz