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(ぷちぱら文庫)Temptation ~催淫の奈落~

エロゲーノベライズを多く手掛けるパラダイムから、新たな文庫が登場しました。
その名も「ぷちぱら文庫」。
その第一陣(ナンバリング的には2ですが)として刊行された作品を、今回は紹介します。

─────CAUTION!!─────


今回の表紙は非常にアレなので、続きを読むことで閲覧できるようにしました。レビューの続きを読みたい方を「続きを読む」をクリックしてください。


Temptation ~催淫の奈落~ (ぷちぱら文庫 2)


うほっ、スゴくエロい表紙です……。

原作は同名の同人ゲーム「Temptation ~催淫の奈落~」(制作:Parthenon)です。(※リンク先は18禁なのでお子様はご遠慮ください)主人公が他人を操れる催眠術を使って、転校生であるヒロイン・桐原舞奈を調教していくシミュレーションゲームです。
表紙を見ると●姦とか陵●とか想像してしまうかもしれませんが、原作ゲームではそういうシチュエーションは数ある調教の一部だけです。本作でもそういうシーンは一応出てきますが、それは淫夢オチなのでそんなに問題ありません(あること自体NGな人でしたらこの時点で問題ですが……)。


さて、原作プレイ経験のある私のレビューですが、まぁノベライズとしてはウマイほうだと思います。
パラダイムノベルは以前数冊ほど買っていたことがありましたが、そのほとんどが単なるシーンのつぎはぎで物語としての繋がりに乏しいものが多かったんです。今作は原作の調教シーンを上手くストーリーへ乗るように改変したり、原作にはない主人公・ヒロインの独白シーンを挿入することでこの本単体で物語が相応に楽しめるようになっています。
あとネタバレになりますが、本作のラストはハッピーエンド(良識的に考えればアレではありますが)です。原作にある精神崩壊エンドなどは悪夢という形でエピソード化されてますので、一応本作でも読めます。まぁ私は当然イヤなんですけどねw

完全オリジナルエピソードとして、主人公とヒロインがデートをするシーンが出るのですが、始めはヒロインを調教して上位的な立場にあった彼が、調教された結果彼に好意を抱いて積極的になった彼女に振り回されるエピソードは、なかなかに面白かったです。
彼女を驚かせようと主人公はヒロインをアダルトショップに連れて行くシーンがあるんですが、彼女は驚くどころかバイブを買ってくれるようにねだるトコロなんざ、「あぁ彼女はすっかり出来上がったんやなぁ……」と変に父親的な気分になりました。その時の主人公の狼狽っぷりといったら……w


そんな本作ですが、やはり原作ゲームが調教シミュレーションということもあり、美少女文庫などと比べると物語の流れは特異です。一番最初になるエロシーンが催眠によるファーストキス、その次が靴を舐めされられます。その次にヒロインによる自慰が始まるので、この辺りからやっと使いどころになると思います。
あとエロスの緩急に乏しいのもやや苦しい点かもしれません。ただこれは原作が調教シミュレーションということを鑑みると仕方ないとは思いますが、ストーリーの大半はエロ調教シーンの連続なので、ずっとエロいままです。山場的なあまりないので、意外とみなぎれないことがあるかもしれません。
あと挿絵は、原作のCGをそのまま使ってます。書き下ろしなんてありません。それだけならまだいいんですが、ちょっと解像度が悪いみたいでして、若干ジャギってます。原作ゲームをやったことのない人はどう思うか分かりませんが、やったことのある私としましてはちょっとガッカリです。


全体的な評価としましては、ノベライズということを考えてもまぁまぁ良かった出来だと思います。
今後も購入するかどうかはノベライズされる作品次第ということで……。
よし、次はぜひ「2」をノベライズしてください。アレ私、大好きなんですw
(Fin)



P.S.
18歳以上のおにいさんおねえさんの方々。もし興味がありましたら原作ゲームもいかがですか?DLショップで大体2,000円で購入できます。5年前のゲームではありますが、相応に愉しめるゲームだと思いますよ?


   ──総 評──
キャラクター:★★★☆☆+
ストーリー:★★★☆☆
エロス:★★★☆☆
イラスト:★★☆☆☆+


ぷちぱら文庫公式サイト
美少女文庫レビューブログ

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プロフィール

フミツキマサヒト

Author:フミツキマサヒト
オタク属性持ちの社会人。美少女文庫とは06年くらいからの付き合いで、そこからズルズルとJPへのめり込む。(義)妹とメイドとツンデレと×ェ××オが好き。
※画像はAuthorと関係ございません。

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