(美少女文庫)さいみん♥生徒会
お前ら、ちゃんと仕事しろよ(挨拶)
さた、『お嬢様メイドはヴァンパイア!?』というネ申を生み出した七海さんの新作ですが、
……すごく、微妙です。
「読み人知らず。」さんのとこでも言ってますけど、悪くはないんですよ。でも良くもない。前作が前作だっただけに、これはちょっと落差が出て厳しいかなーと思うのです。
まず、大きなおともだちが大好きなブルマやスク水がこの作品ではネガティブなものとして扱われます。というのも、この生徒会たちの目標として「ブルマー廃絶」というものがあるのです。
美少女文庫ユーザー的にはご馳走であるそれらを敢えて廃絶する……。これは一体誰のアイディアだったのでしょうか? 編集部か? それとも七海さん自身か? 何はともあれ、そういう経緯もあり作中にてブルマー廃絶は達成されてしまいます。どうしてこうなった。
まぁ確かに新鮮っちゃぁ新鮮ですな。でも、ベクトルが真逆なのは間違いない。これは我々美少女文庫スキーなおともだちに対する壮絶なる挑戦である!
……と若干の憤りがありましたが、ちゃっかりブルマー装備のエロシーンがあったので、無罪放免としましょう(ヲイッ
次に、今作には恋愛がありません。
……いや、ないんですよ。エロも不可抗力的に主人公の催眠効果が発揮されてしまい、ヒロインたちをエクスタシーに導かないと催眠が解けないという設定のため、なし崩し的にイヤンアハンになってしまうのです。
しかしその過程において、ヒロインが主人公へ惚れるような描写もシーン自体もなく、「エッチが楽しいからやってる」という印象が強いです(エピローグなんてまさにそれ)。
個人的に愛情の伴わないエロスには否定的な私ですんで、これはちょっといただけない。
会長、なにゆえそう思った? 智樹を気に入ったから? それともエッチが気持ちよかったから?
後者なら言わせてもらうぞよ。このアバ×レめ!
そしてメインヒロイン(でいいよな?)の蒼井美咲のキャラクター自体にも、今回はあまり好感が抱けなかったんですよねー。
なんつーか……まぁ、そのですねぇ。言っちゃなんですがいわゆるD●Nっぽいんですわね。シリーズ初期の頃のハルヒなみの傲岸不遜さ。我が強いなんてレベルじゃねーぞ!
これがもし、智樹に気があっての感情の裏返しとか、何らかしらのトラウマ持ちってんなら、多少同情の余地がなくもないんですがねぇ……。
……とまぁここまで書くとウ●コみたいな出来と思われてしまうでしょうが、エロシチュエーションと挿絵のYUKIRINパワーがなかなか良い。
最初危惧していた七海さんのトリプルヒロインですが、意外とバランス的には悪くなかったと思いますし、特に朝日奈エミリ(そういやWikiでは「朝比奈」になってたなぁ。某ラノベでっせ)を犬化したアレは最高でした。でかしたぞ智樹! でもどうせだったらもっと激しく責めて欲しかったですね。でも通常レーベルだから、あんまハードなのはNGですか。残念だ……。アレこそアクメ顔になるくらい責めてほしかったですよ。
あっ、今いいこと思いつきました。次「お嬢様☆雌犬化計画」とかを山口さんに書いてもらいたいです。傲岸不遜なお嬢様をアクメ絶頂するまで調教する……。
イケる! イケるぞ! 俺の♂ナウい息子♂的に! 編集長さん。是非ご一考をば。
って、最後は七海さん関係なくなったじゃねーか。仕方ないね。
(了)
──総 評──
キャラクター:★★★★☆
ストーリー:★★★☆☆+
エロス:★★★★☆
イラスト:★★★★☆+
美少女文庫公式サイト
エロライトノベルWiki
美少女文庫 レビューブログ
読み人知らず。