妹は兄専用。
(あらゆる意味でw)
さた、そんな「妹は兄専用。」もう既にタイトルが全てを物語っている、ものすごい(意図が)分かりやすい作品です。
序盤からとにかくエロ、エロ、エロ、エロ……。つーのも主人公である義兄がオワタ性格をしておりまして、普段から義妹の深愛(みあ)に性欲丸出しで隙あらば手を出す鬼畜変態紳士なわけです。
その所業(反転)、寝ている振りをして自分を跨いでいる妹の姿を視姦し、強制クンニ→自分の友人を紹介するために四日間自分のペットになれとほざく(素面)→緊縛して愛撫→下着なしで登校・学校生活等々etc……な、キモいだろ?w
だが、この義兄で一番恐ろしいのが、「マジカルハンド」と呼ばれる代物。別に魔術的ロジックではなく、義兄のみに敏感体質な深愛が触られただけで感じてしまうためそう呼称しているモノです。
その威力たるや、触られただけで呂律が回らなくなるほどである。太ももなんて触れた日にはアクメること必至。義妹乙w
そしてなんと、(終盤ではありますが)コスプレもありますよ奥さん(エッ なぜもっと尺を割かなかったし!w
そんな作風なのも手伝い、実用性で見ればかなり使えます。
ただ、それゆえなのか癖が強いといいますか……。
まず、主人公の義兄のキャラがブレている?
序盤~中盤まではそれこそ変態鬼畜の癖に、終盤になって義妹と一線を超えてからは今更になって現実的(義理の兄弟とはいえ、マズいことをしてしまったのではないだろか? の自問とか)になったり、ストッパー解除となった深愛に押されたりする様子は、心情の変化ということでは片付けられないです。
次に、一番最初の描写がくどい?
物語は深愛が眠りから覚めるところから始まるのですが、彼女を印象付けようとしすぎてクドいほどの描写が長々と続きます。ぶっちゃけダレました。
それをするくらいなら、時系列をいじって最初からエロシーンでも入れたほうが良かったかと。
そして、エロシーンの大半は愛撫であること。
終盤になるまで本番はなく、かなり待たされることとなります。それ以降はエロエロパレードモードになりますが、中盤で尺を使いきってしまったためか、ややハイライト気味になってます。
もうちょっと配分を多くしてくれれば……と。
総評としてまして、すごいことはすごかったのですが、もうちょい丁寧さがあっても良かったかなーと思った次第です。ただエロシーン単体はえすかれってますので、物語など飾りですという諸兄にはかなりのクリーンヒットだと思われます。
そして何より、表紙がSUGOIですから! それだけで買ってしまってもいいかもしれません。
美少女文庫での紹介
エロライトノベルWikiでの紹介